2003年 1月16日作成開始  2月15日補

南緯53度の旅 (R/V Melville)


目次:
 
出航まで - Jan.18
 出航 Jan.19 - 23
 調査海域にて Jan.24 - Feb. 4
 帰路 Feb. 5 - Feb. 9

//わたくしごとの部屋へ:


出航まで - Jan.18

 修行中にうろちょろはあまりしたくなかったのですが(再入国が面倒だから)、
 諸般の事情により乗船することとなりました。
 目指すは、喜望峰の遙か南、荒れ狂う40度台(roaring 40s)をさらに越えた南緯53度。
 乗下船は従いまして南アフリカ共和国ケープタウンとなります。
 98年に学会があったとき、「これを逃すと2度と行けないかも…」等と考えて、
 博士論文の途中のデータを発表しに行きましたが、5年経たずにまた行くことになるとは。
 前回は喜望峰での昼食をヒヒに取られたりとさんざんでしたが、今回はどうなることか。

 出航は19日ですが、セットアップや航空機の遅れを考慮して17日に到着するスケジュールをとります。
 到着したケープタウンは真夏の筈ですがかなり涼しく、夜は長袖シャツの上にもう1枚必要なほど。
 ラボのセットアップの傍ら、食事のついでにテーブル山に上ってみたり。

テーブル山頂にて。ケープタウン市街をバックに 山頂より喜望峰をのぞむ
テーブル山山頂にて。背景はケープタウン市街。
…ですが「函館山から」と言っても信じて貰えそう。
山頂より喜望峰をのぞむ
中央やや上端寄りの小さな突端部がそれ


このページの
トップに戻る

出航 Jan.19 - 23

 さて、出航ですが、初の米国船乗船で訳の分からないうちに淡々と進んでいた出航。
 気が付けば、皆、船首側の眺めのいいデッキに集まっていて独り取り残されておりました。
 (何かあったとき、確実に逃げ遅れますな)
 沖合に出ると、すぐさま結構な揺れ。噂に聞くroaring40sは…とやや気がかり。
 珍しく、出航前に飲んだ酔い止めはかなり効いています。

 ところが、この揺れ気圧の谷であったようで、その後名高い40度台は43度付近で同じ程度揺れただけで事なきを得ました。
 # 帰りの48度付近の揺れは凄かった。ラボの文房具が宙に舞ったらしいし。
 昨年の回航ほどではないにしろ、緯度で20度ばかりしかも南東方向へ下がりますから、回航は 5日ほども掛かります。

このページの
トップに戻る

調査海域にて Jan.24 - Feb. 4

 さて、海域到着は船内時間で 1月24日午前 4時。
 これから、研究者3直、クルー6直、テクニシャン2直で24時間体制の岩石採取の始まりです。
 外気温は概ね0℃前後ですから、耐寒・フロート付きの作業着を着込みます。
 南アフリカの学生さんは"Astronaut !"と喜んでいました。
 クルーはウインチ操作だけ担当しますから(繰船のためブリッジにも勿論居ます)、
 3直の研究者は船内のラボと甲板とに別れて、引き綱を持ったり、クレーン操作をしたり致します。
 # また、最初のうちこの単語が判らなくて往生しました。怪我もなく幸いでしたが。

 日程も半ばを過ぎた頃、左舷側前方に氷山が見えました。
 空振りもありはしましたが、相当な試料がとれてほくほく顔です。

氷山を遠景に
後部甲板にて氷山を遠景に。


このページの
トップに戻る

帰路 Feb. 5 - Feb. 9

 帰路は残務整理と言う感じで、調査報告書の分担がある人はなにやら難しい顔をしていますが、
 まぁ、のんびりとしています。帰路の48度付近は相当な揺れで、"All flew."等と表現した人も居ますが、
 ラボやデッキを掃除して、試料や道具を箱・袋詰めしてコンテナへ運びます。
 ゲームに興じる姿もあります。
 そうこうして、予定通りの入港。自室なども掃除して下船です。

沖よりテーブル山を望む 岸壁にて
入港日朝、喜望峰沖よりテーブル山をのぞんで。
いやぁ、本当に「てーぶる」ですねぇ。
岸壁にて
船名をバックに

このページの
トップに戻る

わたくしごとの部屋

このページの ご感想 をお寄せください.

熊谷